ルルのエッセイ


by rurucafe

きょうだい関係

先日、とある方が弟を前にして言う。
「突然電話がかかってきて、困ったことになったからちょっと来てって言うじゃない。もう車飛ばして家に行ったら警察より私のほうが先に着いてたわよ」
60を過ぎた、姉と弟の話。隣の市に住むお姉さんが、トラブルに巻き込まれた弟のところに駆けつける必死な姿が目に浮かぶ。
すごく近くなくても、駆けつけられる距離に住むお姉さん、きっと頼りになるのだろうな。

ワタシも姉なので何となくわかる。その飛ばしちゃう気持ち。

年の離れた弟は昔から遊び相手にしたり、からかったり、時には宿題やってあげたり、叱咤激励したり、いろいろやってたなぁ。

最近見ているドラマで、1人暮らしの弟をやたらに心配して世話をやきたがる母親と姉が出てくる。弟は父親の死のトラウマもあって、そんな女たちが憎らしくて鬱陶しい。弟は言う「ぼくは母親や姉さんのおもちゃにされたんだ」うーん、言い得て妙。いや、ちょっとは反論はしたくなってしまうけれど、でも母親と姉にとっての弟ってそういう存在なのかなと思う。

宿題やってあげるなんて言いながら、その年齢じゃ描けないだろう発想でポスター描いちゃったり、テストでいい点取らせてあげると言っては眠そうな目を無理矢理こじ開けたり・・・弟にしたらいい迷惑だったかもしれない。

今となっては、そんなこと忘れているのかもしれないし、そんな女が憎らしいゆえに浮いた話に縁がないのかもしれないし、面と向かって聞くことはないのかもしれないけれど、でも「きょうだい」という仲はほとほと不思議な距離だなぁと思う。
すごい素晴らしいものだ!などと胸を張って言えるほどに、良さを噛み締めているわけではないけれど、何となく最後の砦みたいな、何か放っといて文句言うくせに見られずにはいられない、そんな存在なのかもしれないな。
親子のような無償の愛とかそういう感じではなくて、時に嫉妬したり、時に羨ましかったり、時に優しかったり、切っても切れないだろう近しい年齢の人って友達とも違う別のテーブルにのっている気がします。

いつも気にしてるわけでもないし、努めて連絡取ろうとか思わない、たまに会えば「おう」なんて言うし、でもやっぱりちょっとは近況が気になる。
不思議な力があって相手のことはわかる、なんてファンタジーな仲ではないけれど、何となく気にかけて頼りにしてくれたらいいな、と思う。

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by rurucafe | 2012-06-04 23:00 | エッセイ