ルルのエッセイ


by rurucafe

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エスパールル

昨日、お気に入りカフェで「今日来ると思って、好きな春雨でサラダ作ったよ〜」と言われた。よく行くお店だったし、店長さんと楽しいお話も何度かさせてもらってたけど、その中のほんの一言を覚えててくれて、しかも「近々行くよ」という言葉で「今日来る予感がする」と的中させてくれたことに感動と感謝。大好きな友達を連れて行ったのだけど、鼻高々な気分。
嬉しい。

彼女の数日前のブログに、気になってた友達に連絡したら「今お店に行こうと思ってたとこだよ」と言われたというエピソードがのっていた。
それを読んでてワタシもここ数日そういうことがあったなと思い出した。ふと気になってメールしてみた友達。「あ、ワタシも今日あたりメールしよっかなーって思ってたとこだよ」と言われた。こんなことが何度かあった。

そう言えば・・・一時期念力が通じた時期があって、その時代をワタシは自分史の中では「エスパールル時代」と読んでいる(笑)
その時は、「あ、この人から電話もらいたいな」と思う、思ったら念ずる、強く強く念ずる・・・そしたら本当にかかってきた。何度か使った。
これは自分の状態によっていて、適度に満たされてなくて、適度に包まれていたとき。
何もかも「過ぎて」いたらだめ。

今の状態は・・・どうなのだろう。あの時とはまた違う。自分が欲して念ずるのではなく、何か想いがどこか次元の違うところをゆるりと通って届く感じ。

カフェの店長さんは、おいしいものを食べて欲しいという気持ちでお店を始めたというだけあってそういう「気持ちを配る」才能に長けているのだろうな・・・それで、人のちょっとした心の気持ちの向きがわかったりするのだろうな。

ワタシは・・・今そういうものを感じられる状態にたまたまあるのだろう。年齢もあるのかもしれないし、人の優しい思いや気持ちに触れた後だったからかもしれない。
でもそんな小さな驚きやほわんと包まれているような想いのやりとりを思うと、ちょっと・・・泣けたりする。
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by rurucafe | 2006-07-23 23:43

女が欲しいもの

DVD「ヴァイブレータ」を観た。

「女の性欲」が実にストレートに描かれている映画だった。
主人公は、精神を病んでいるルポライター早川玲。自分の中の「声」に悩まされ、食べては吐くを繰り返していた。吐くとぐっすり眠れるのだそう。

その主人公が惹かれる相手が、中学もろくに行かず、職を転々としたのちにトラック運転手になった大森南朋演じる岡部。この自由奔放で男くさいけど優しい、本能のままに生きているこの男が実に魅力的。こんなふうに恋が始まったらすごい好きになってしまうのだろうと思わせる2人の関わりがいい。

とくに大森南朋は好みだと思ったことがなかったけれど、この作品ではかなりいいです。三つ年下の男の「いいあじ」出てます。なんかかわいいし、かっこいいし、魅力的だし、官能的。すごい。
後半に、玲のことを「好き」と言うのですが、この言うときのシーンもすばらしい。あんなふうに抱きしめられたら、幸せだろうな。

主人公は、最後この男と別れるのだけど、満たされた気持ちになっている。それを見ながら、恋が始まって自分が相手のことすごく好きで、相手の好きという気持ちも素直にストレートに感じられている時って、自分のことがすごく大切なもののように感じられるなということを思い出していました。そして、その気持ちに包まれているときって、すごく特別な存在になったように思えてくる。
それはきっと、自分もその相手がすごくすごく好きで、なーんにも考えなくても「好き」という感情がにじみ出ていて、だからこそ相手からもそんな気持ちがもらえたりするんだろうな。
双方にそういう気持ちがないといけないのは当然のことなんだけど、自分がいい加減だと相手からもらう気持ちもそんなもんかなと思う。

前に観た「さよならみどりちゃん」は、その気持ちをもらえてない女の子。なるほど、なんかふらふらしてて、自分が好きないい加減な男につられるみたいにふらふらあちこちいってしまう。それにつけこまれるのか、かわいいしきれいなくせになんか満たされてない。
主人公の女の子のこと、すごく好きなんだけどどっかで「そうだろうなぁ」と思ってしまう。本気で怒るほどにひどくはないんだけど、どっかよどんでる気がしちゃう。そんな感じ。でもその女の子のこと、軽蔑したりできない。どこかでそういう部分もあるからだろうと思う。自分の中に。だから、好きなんだと思う。

女の性欲っていつも恋する気持ちに密接になってて、「ああ、この人に触りたい」「さらわれたい」という欲求があってこそなのかもしれない。何かを吐き出すのではなくて、受けとめる女だからこその関係。
好きな男の人にさわってもらったり、愛が感じられる距離で囁かれたり、心地よい強さで抱きしめられたり、そんなことに満たされているとき、結構すごい幸せなのかもしれない。

とてもいいです。女の人に観て欲しい映画です。
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by rurucafe | 2006-07-20 00:35

なやみはない

そろそろ、もう落ち着いていいんじゃないかと思う自分がいる。

何をいまさら、と言う自分がいる。

ずいぶん前から、諦めてるじゃないか。と思う自分がいる。

もう何年も前から気づいていたことだけど、随分前から気づかないふりをしていた。

あきらめと言えば聞こえが悪い。歳をとったと言えば違うと思う。

何か、気分の落ち着くような言葉で言い表してほしい。
この、どうしようもなさ。

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by rurucafe | 2006-07-18 22:12

ゆりかご

吉本ばななさんを昔よく読んだ。
その中でも好きな作品の一つ「白河夜船」。
不倫をしている主人公が、いつからか独りでいるときによく眠るようになってしまう。そんな話だった気がする。寂しさを眠りで埋めていたのか、その時に感じたことは忘れてしまったけれど、主人公がどこでも眠りに引き込まれてしまうシーンは思い出せる。

ワタシもとてもよく眠る。

どこかに出かける前に時間があれば眠る。
夕飯前に時間があれば眠る。
ランチするには早いなと思いながら、眠る。
好きなテレビまでに1時間あれば、眠る。
すごいすごい嫌なことがあったとき、眠る。
辛くてどうしようもないとき、眠る。

眠るにも体力が必要らしいことは、眠ったあとはお腹がきちんと空いていることから考えても確かなのだろうけれど、眠ったあとの気まずさは時に不健康だなと思う。
何やってるんだろう・・・、ああやってしまった・・・、どろりと胸の中に嫌悪感が残る。

不眠症には無縁のワタシだけれど、ある意味睡眠障害なのではと時々思う。
最近では、運転中にも眠気が襲う。
毎日、7時間は睡眠をとっているのに。しっかり眠れているはずなのに。

そしてたまに1日中眠ってしまう。
そんな1日眠れるなんて贅沢な、と思う人も多いだろうと思う。確かに贅沢なのだろうし、そんな時間がまるまる取れること自体、暇の極み。有り余っている無駄。

ワタシも本当は適度な睡眠で生きて行きたい。
眠りから誘われて、断る術が欲しい。
でも・・・やっぱり今日もやってしまった。
そして、やっぱりお腹がすいている。

これは、平和で幸せな証拠だと言うべきなのかな。

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by rurucafe | 2006-07-11 18:12

たなばたの後

あの日、声が出なくなるくらい泣いた。
遠くに夏の音がしていて、いつものことなのに何だか悲しかった。

たぶん初めて、話をしていた。
いままで考えたこと、作り上げたこと、ずっと言えなかったこと。

手も握らなかった。
腕の感触も、記憶の中では頼りにならないだろう。

いつも見てくれていたのだね。
思い出すのはその言葉と、初めてのプレゼント。

夜空に浮かぶのは、小さなシャボン玉。
手を伸ばしても届かなかった、希望とか期待とかそんな何か。

それがすぐ手に入る。
あの日に見送った透明のまんまる。
同じじゃないことはわかっているけど、とってもそっくりな、あの日の何か。

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by rurucafe | 2006-07-10 21:52