ルルのエッセイ


by rurucafe

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つまんないやつ

久しぶりの友人に会った。

彼女は今年の始めに、産まれてすぐに手術が必要な難病にかかった息子さんの、八ヶ月という短い命を見送ったところだった。
メールでその知らせを受け取り、しばらくしてから「ワタシは大丈夫だから、○○くんに会いに来てあげてね」というメールをまた彼女からもらった。
亡くなったことを知らされてからずっと、彼女のことを想いだすたびに「元気かな」という言葉を飲み込んで、結局何もできなかった。何も言えなかった。

年下の友達だけれど、とっても優しくて明るくて美人の彼女。いつも太陽みたいな子。元気もらって、どんな話も真面目に受け止めてくれる彼女、そんな彼女だからこそ、どう声をかけていいか、しょーもないワタシには最後までわからなかった。

そして、結局声をかけるタイミングを作ってくれたのは彼女だった。
明るく出迎えてくれた彼女の前で、こぶりでモダンな息子さんのためにあつらえた仏壇に、静かに手を合わせた。
彼女がぽつり、「ありがとうね」と言ってくれた。

亡くなった日のことも、その後のことも、いつもの調子で語ってくれた彼女。
無理してるとか、振る舞っているとか、そんなことすら感じさせない態度に、ただひたすら切なかった。

人は無力だ。
生きている人間はなおさら。そして、のほほんと暮らしていればなおさら。

「また、子づくり頑張ろうと想ってるの」

いつものように、明るく家族計画を語る彼女に、いつもの調子で笑って答えたけれど、自分がつまらないと切実に感じた瞬間だった。

自分は無力だ。
違う立場だからなおさら。

お姉さんになるはずだった、彼女の小さな家族であるさっちゃんが、ひとつひとつ小さな瞳で受け止めていることがあまりにも多過ぎる気がして、途方に暮れた。

人間に優劣なんてないけれど、こんなにも素晴らしい彼女に、何を与えたくて神様はあんな試練を授けたのだろうかと想う。

あらゆる悲しみに立ち向かえない、情けない自分を強烈に感じた。

全て先をいく彼女のひたむきさに、改めて感謝した一日だった。

これからもよろしくね。
そして、たくさんたくさんありがとう。
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by rurucafe | 2010-05-19 18:38 | エッセイ

意外と

つまらないことに興味あるフリ

わからないのに、わかったフリ

正しいのに間違ってるフリ

そんなこと、たやすいもんだ。

けどね

嬉しいときに嬉しいと叫ぶ
哀しいときに悲しいとつぶやく

時に、とても難しい

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by rurucafe | 2010-05-07 22:15 | エコトバ